平成23年9月14日
響きあう石内っ子をめざして
広島市立石内小学校
校長   田 中  弘

 夏休みが終わり、このところの秋の訪れを感じさせるような日が続いています。今年の運動会は10月15日(土)です。9月末からは本格的な練習が始まります。
 さて、今年も7月に児童を対象に行ったアンケート調査の結果をまとめましたので、お知らせします。
 ここ数年「学校・学級の公開性」「授業の改善」を学校経営の重要な柱として取り組み、教職員が共に職種の専門性を発揮して「同僚性」(専門家として共に育ち合う)を培うことをめざしています。その上で、子どもたちの学力の向上、体力つくり、豊かな心を育てるために日々取り組んでいます。
 別途お知らせしますが、体力テストの結果や、5年生の「基礎・基本」定着状況調査において、こうした取組の成果の一端が出てきています。
 もうすぐ前期が終了しますが、今回のアンケート調査の結果をもとに、今までの取組を振り返り、後期に向けて共通理解しながら教職員全員で取り組んでいきます。また、今後とも、伝統に支えられたこの石内小学校で、何を伝え、何を創り、何を除くか、
「伝 創 改 除」の検討を進めます。

広島市立 石内小学校


集計結果について
「学校生活についてのアンケート」を全児童対象に7月に行いました。結果については、裏のグラフをご覧ください。
 「あいさつ」については、全学年を通してできたと答えている児童が9割います。ただ、「だいたいできた」ではなく「できた」と回答している児童は6割をきっています。「あいさつ」が自慢の石内小学校としては低い数字だと思います。また、日々見守ってくださる地域の方や保護者の方の中には「あいさつが返ってこない。」という声が聞かれます。「あいさつ」は心と心が通い合う第一歩です。石内の町が今以上に温かい町になるよう、まず先に、そして元気よく「あいさつ」することを指導していきます。
 「読書」については、9割の児童ができたと回答しています。木曜日と金曜日は朝の読書タイムとして、児童とともに教職員も読書しています。図書室を整理したり、職員室前に新しい本のお知らせを掲示したりして、読書する環境を整えてきました。また、地域の方々による読み聞かせが行われ、たくさんの児童が読書しやすい雰囲気を作り出しているのだと考えます。今後もより一層読書ができる環境を整えていきます。
 一番気になる結果は「自分にはいいところがある」という最後の項目です。昨年度よりは割合は増えましたが、「はい」と回答した」児童は約6割にとどまっています。「いいえ」「わからない」と答えた児童は、残りの4割。年度当初から「子どもたちの可能性を最大限に発揮できる教育の創造をめざし、子どもたちの輝きを引き出す」ことを教育目標にして日々実践してきました。子どもたちの輝きを引き出すために、児童一人一人の良さを認めていくように努めているところです。しかし、児童一人一人のよさを見つけ出しても、十分に児童に伝えきれていないことが多く、自分のいいところが児童自身わかりにくいのではないかと考えました。授業づくりを通して、また、友だち同士の関わりを通して、自分や友だちのよさを実感し居心地のよい人間関係の中でいきいきと生活できるよう、研修を重ねたりクラス間・学年間での情報交換をしたりして、
指導を続けていきます。また、ご家庭でも温かいまなざしを言葉かけをよろしくお願いします。
 私たちは、これまで培った石内の伝統の継承を確実なものにし、さらに、子どもたちのよりよい自立に向かって具体的な支援を続けます。
 ご家庭や地域でも、お子さんと向き合うきっかけとしてこの結果を活用していただければ幸いです。そして、家庭・地域・学校が同じ思いで関わっていくことが、子どもたちの健やかな」成長に繋がると考えます。今後ともご協力よろしくお願いします。

       ※参考資料(上段 今年度、下段 昨年度)

※児童に行ったアンケートの
項目は、全部で8項目です。
そのうち、最後に尋ねた
「自分にはいいところがある」
という項目については、
他の項目の回答のし方とは
異なりますので、
別のグラフにしています。
 全体と学年別で表しました。
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